自然の中で。

後輩の研究のお手伝いのために”えびの高原（宮崎県と鹿児島県の県境）”に調査しにいきました。

いい天気。

そしてシカたちが私たちを出迎えてくれました。

female deer :0) 

アカマツ・ハイノキ・イヌツゲ以外は、まだ葉が出てない状況の中の
植生調査…（涙）

樹皮だけで樹種同定するのは、とっても難しかったです。

ミズナラ（ブナ科コナラ属）

ネジキ（ツツジ科ネジキ属）

ヒメシャラ（ツバキ科ナナツバキ属）

リョウブ（リョウブ科リョウブ属）

ハイノキ（ハイノキ科ハイノキ属）

君は分からなかったんだ！！！君は誰だ？？？　:(

コハウチワカエデ（カエデ科カエデ属）

君も分からないよ〜！（涙）

という感じで、樹木によって樹皮もだいぶ違うんですね〜。
ずっと迷ってた、樹皮図鑑ハンドブック（1200円）買おうと決心しました。

あとねあとね、調査地に行く途中にね、

 あ、やぁ。
ご飯中だったみたいで、ズカズカ入ってきた私たちに　キョトン　としていました。

ごめんね〜、お昼ごはんを邪魔しました〜

と思いきや、　このような面白い格好。
何かと言うと…　トイレタイムでした（笑）

まぁ…警戒されてない証拠だ…（苦笑）


今日はね、こんなきれいなものもいっぱい見ました。

この花は、キリシマミズキ（霧島水木）で、マンサク科の樹木です。

 この子たちが自生してるのは九州ではここらへん（霧島山系とか、えびの高原とか）だけなんだって〜！

 ものすごくあざやかでね、

 ものすごく可愛かった〜！

う〜ん、満足〜。

と思いきや！！！

最後の最後にアナグマが私たちの前に現れて…

 アナグマを間近で観ることが出来ました〜！

可愛かった〜

私たちのこと気づいてたのかな〜
目も向けずムシャムシャ草か何かを食べてました。


今日も面白い物をたくさん見れました。
うーん、楽しかった！


＊
ちなみに、えびの高原のシカの姿は本来のシカがあるべき姿じゃないように感じます。
彼らは野生なんだけど、人に慣れすぎていて（餌などをもらえるって言うことが分かっていて…）。人を警戒しなくなっちゃったみたいです。

えびの高原（国立公園の特別保護地区の一部）では、絶対にシカに餌付けすることは禁止されています。
この行為は、自然の生態系を崩すことになりかねません。この場所には貴重な植物もたくさん生えています。これらの貴重な自然がシカによる採食圧を受けて絶滅などに至らないよう、私たちは自然のルールを守る必要があると思います。
また、これらの自然を持ち帰るなどということも禁止されています。
稀少種というのは、狙われやすいのですが、それはその場所で咲いているから美しいというもの。儚い事の美しさを知る日本人がそのようなことをするのは、悲しいことだなと感じます。

皆が、ずっと、その場所その場所で特有の自然を楽しむことが出来ますように。